稽古方針

できないことから

 「できない」ということを掘り下げていきます。普段は意識しませんが、そこに心身の様々な問題が潜んでいます。これを身体を動かして解きほぐしていきます。何となくできてしまっては手がかりが得られません。できないことこそ重要です。

 

創造的な感性で

 鋳型に自分をはめ込もうする、不思議なイメージを設定する、ラクができそうな情報を探し回る、こうした行為を続けていても意味がありません。今この瞬間を感じ、表現することが重要です。創造的な感性を養います。

 

少しずつ

 急激な変化は心身の拒絶反応を引き起こします。物事の継続を困難にさせ、挫折感しか残りません。確かな地力を養うには少しずつ身体に馴染ませていくことが重要です。小さな変化を意識していくことで毎日を心豊かに過ごすことができます。これは「そのうちいつか……」ということではありません。確かな手ごたえを感じながら進みます。

 

楽しむ

 伸びやかに柔らかく大きく心身を開き、新たな感覚を楽しみます。苦行は心身が閉じた感覚になりやすいため、研究室の稽古では行いません。積極的にそれを楽しみます。希望を持って明るく稽古します。